生活の必需品「石けん」

赤ちゃんも使える石けん

赤ちゃんの身体を洗える石鹸、だからとってもお肌に優しいの。と長年マルセイユ石鹸を使っている友人がいます。マルセイユ石鹸は100年以上の長い期間ずっと欧米人に愛され使われ続けてきた石鹸です。もちろん100%天然植物性油脂が使われていて、当然ながら無着色・無防腐剤です。

私たちの身体は皮膚一枚で繋がっています。頭皮もお顔も身体も全部ぜ~んぶ繋がっています。ついつい忘れてしまいがちですが、皮膚1枚ですよね?!

身体を洗う石鹸と、髪の毛を洗うのも一緒ではいいのでは??!!と思ってしまいます。女性の場合は化粧をするので、きちんとメイク落としをする必要がありますが、皮膚一枚と考えると髪の毛も身体もそしてお顔も同じものでもいいのではないでしょうか?!特に敏感肌の方ならば、余計お肌に負担がかからないものを・・と探します。皮膚が弱いのは赤ちゃんもそうなので、赤ちゃんのお肌も安心してつかえると聞くと、試したくなりますね。

そして最近話題なのがどんな汚れでもとれまっせ~!と巷で話題の石鹸が「ウタマロ石鹸」です。ワイシャツの首汚れや、靴下の泥よごれ。そして口紅の後に、いつつけた?!というミートソースのハネまでも、洗濯するまえのウタマロ石鹸で面白いように汚れが落ちると話題になっています。ウタマロと書かれた緑色の石鹸もとっても気になる石鹸です。

お肌に優しくて、安心して使えると評判のマルセイユ石鹸ですが、もちろん身体だけではなく、洗顔・シャンプーにもまさしく頭の先から足の指先までと身体全身に使うことができます。。私たちは、サボン・ド・マルセイユ(マルセイユ石鹸)と呼んでいますが、ヨーロッパの貴族や上流階級の人達に長い間愛され使われてきたので『王家の石鹸』とも呼ばれているそうです。

マルセイユ石鹸の特徴は、太陽の恵みをたっぷりと浴びた地中海沿岸で採れる「オリーブ油」に「パーム油」そして「ヤシ油」などの純粋な植物油と、ハンドクリームに多く使われている「シアバター」の実なども使われています。もちろんシアバターはアフリカの大地に生息しているシアバターを使っています。選ばれた石鹸の素材となるものは、南フランスのプロヴァンスにある工場で地中海の海水を利用して作るマルセイユ製法という伝統的な製法によって「サボン・ド・マルセイユ」は出来上がります。

マルセイユ石鹸

製法

一般的な石鹸などの固形石鹸やシャンプー、ボディソープなどと比べると本当に気が遠くなりそうな時間をかけて作られています。

1.まず、120℃近い高温に保たれた純植物性油脂(オリーブ油・パーム油・ヤシ油)と苛性ソーダは大きな釜で10日以上に渡って釜炊き&鹸化されます。そして使われる苛性ソーダも自然素材にこだわっていて、天然バリラ海草の灰が使われています。

オリーブ油・パーム油・ヤシ油と純植物性の油脂は、10日以上というとても長い時間をかけてそして120℃という高温で混合されているので、合成保存料などを添加しなくても石鹸は長期間にわたって劣化することはないのです。

2.苛性ソーダや不純物を取り除くために、地中海の海水を使って繰り返し洗浄されます。

3.この状態で数日経過した後に、精製水をつかって再度洗浄されます。

4.1~3までの処理をすべて終えてから、大きな釜に入っている原材料は中間乾燥プールへと移されます。ちなみにこの時の石鹸の温度は50℃~70℃の熱を持っています。

5.中間乾燥プールに送られた原材料は、そのまま数日間寝かされます。そして地中海の潮風を浴びる自然乾燥で50℃~70℃持っている熱が下がるのを中間乾燥プールでそのまま待ちます。

6.乾燥プールに入っている石鹸を棒状に切り分けられて、さらに乾燥させます。

7.そしてさらに切り分けられた後に、約1ヶ月の仕上げ乾燥を経てから完成です。

歴史

マルセイユ石鹸は「王家の石鹸」と呼ばれるほど、とっても古く歴史がある石鹸です。すでに17世紀にの頃には、マルセイユは高級石鹸の産地として有名になりました。そして有名になれば、粗悪品がでるのは今も昔も同じです。そこで『王家の石鹸』と言われるだけあって、フランスの当時の王ルイ14世が王令を発布しています。王令にはルイ14世の「石鹸製造が完璧であること」を願っての王令発布となりました。

王令が発布されたのは、1688年10月のことです。その当時の日本は江戸時代で徳川家は第5代徳川綱吉の時代。そしてその前年にはニュートンが万有引力の法則を発見した時代です。そんな時代にすでにマルセイユ石鹸が確固たる地位を築き上げていたことにも驚きます。

ルイ14世の王令

  • 第一条・・・6、7、8月は暑さによって石鹸の密度が損なわれるので石鹸の製造を禁止する。
  • 第二条・・・5月1日以前のオリーブ実はまだ実が未熟なために、最終搾りのオリーブ油を使用すること。
  • 第三条・・・原料油脂は、オリーブ油以外の使用を禁止。違反者には石鹸を没収する罰則。

ルイ14世が王令を発布したこの出来事は、石鹸業界史上の重要文書とも言われています。そしてこの王令をきちんと守って作られた石鹸だけが「サボン・ド・マルセイユ」(マルセイユ石鹸)と名乗ることを許されていました。そして第三条のオリーブ油以外の油の使用禁止となったことで、フレッシュなオリーブ油を入手することが簡単なプロヴァンス地方に石鹸産業は集中しました。

パリ万国博覧会

1855年5月15日~11月15日まで、フランスのパリでパリ万国博覧会が開催されました。このパリ万博は、パリではじめとなる国際博覧会でした。そしてこのパリ万博の時には34か国の国が参加して、516万人来場したと言われていて前回行なわれたロンドン万博よりも展示品などは勝っていたと言われています。

このパリ万博でサボン・ド・マルセイユで金メダルを授与されました。この金メダルを受賞したサボン・ド・マルセイユの原材料にはオリーブ油は使われておらず、パーム油とピーナッツ油がベースとなった石鹸でした。この頃には、王令通りではなくてもマルセイユ製法で作られた石鹸であれば「サボン・ド・マルセイユ」と名乗ることができたようです。

今でももちろん伝統的な「マルセイユ製法」で「サボン・ド・マルセイユ」は作られていますが、そのうちの30%以上をプロヴァンス地方にある主な5つの会社で作らています。

主要5社

  • マリウス・ファーブル・ジューン社
  • サボヌリー・デュ・ミディ社
  • サボヌリー・ランパル・バトゥ社
  • サボヌリー・デュ・セライユ社
  • シミオテクニック社

ウタマロ石鹸

もう無理だ・・とあきらめていた汚れがこれなら落ちる!と今話題になっている洗濯用石鹸がウタマロ説軒です。

緑色の固形石鹸で「ウタマロ」とカタカナで書かれているのですが、緑色にも理由があるようです。それは基本的に汚れを落とすために塗ったところがしっかりわかるように石鹸と汚れている分をなじませるために緑色をしているそうです。

うっすらと緑色がつくようになるまでウタマロ石鹸を汚れの部分にこすり付けて、その後緑色がきえるまでしつかりともみ洗いをする。緑色が消えてしまっている頃には、落としたかった汚れの部分も消えているという仕組みのために緑色の石鹸です。

誕生の歴史

ウタマロというネーミングは、江戸時代の浮世絵師喜多川歌麿からネーミングされました。戦後に宮井産商株式会社の初代会長となる宮井慶太郎が生み出しました。

元々は今のティッシュペーパー「京花紙」の販売をしていて、「京花紙」を半分にして数十枚組にした「歌麿」がヒットしました。そして「歌麿」の更なる飛躍を求めて商品展開を目指して洗濯用石鹸の販売に乗り出しました。

そして東邦油脂株式会社(現:株式会社東邦)と出会うことになり、1957年(昭和32年)に「ウタマロ石けん」が誕生しました。

「歌麿」という京花紙と同じ販売ルートで販売されていたので、ウタマロ石鹸も人気がありましたがバブル崩壊と紙販売の競争激化のあおりを食う形で宮井産商株式会社は廃業になりました。

でもよく落ちる!と評判だったら「ウタマロ石けん」を廃盤にしないで!という声がたくさん寄せられることになって製造していた東邦油脂が製造から販売まで出かけることになりました。

今では「ウタマロ石鹸」の他にもウタマロ住宅用クリーナーやウタマロキッチンといった、ラインラップが広がっています。新シリーズが発売されたのは、ウタマロせっけんが発売されてから55年後です。

良く落ちる「ウタマロ石けん」として、今でも口コミで着実に「ウタマロ石けん」ファンを増やし続けています。