作品を語る

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 直江兼続は知謀の男です。ただし、ただの策略家ではありません。  

 誰もが目先の利のみに飛びつく戦国の世にあって、義をつらぬくにはどうすればよいか、領民や家臣に対する愛とは何なのかということを、正面から大まじめに考えた男です。 

 考えただけではなく、兼続はそれをおのが生きざまのなかで実践してみせました。自分が守るべき弱い立場の者には情けの心を持ち、筋の通らぬことを言う強大な敵に対しては、いささかもひるまず毅然と立ち向かったのです。

 

 つねに正々堂々と、悠然とした直江兼続の生き方は、「弱きを助け、強きを挫く」という武士道精神そのものだったと言えます。彼をささえていたのは私利私欲ではなく、民を思うおおやけの心でした。ひねくれた人間には、そこのところがわからない。兼続は雨に濡れた巨木のように、悠然と聳え立っていただけなのですから。

 

 

 

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 歴史小説「天地人」の'09年HNK大河ドラマ放映は、当市にとってこの上ない朗報であり、市民に大きな喜びと希望を与えてくれました。

 

 小説の主人公 直江兼続公は、当市(旧六日町)に生を受け、上杉謙信公の遺志を継いで戦国時代を生き抜いた上杉景勝公とともに坂戸城で幼少期を過ごしました。

 

 当市には、この坂戸城のほか、樺沢城、浦佐城をはじめ、景勝・兼続主従が学んだ雲洞庵、謙信公が戦勝祈願をした浦佐毘沙門堂、龍澤寺、上杉家護守寺であった法音寺など、たくさんの「天地人」に登場する史跡や名勝があります。また、雪・水、四季折々の豊かな自然が育んだ南魚沼産コシヒカリ、八色スイカなどの特産物を始め、三つの蔵元が醸す銘酒、そして旅人をもてなし癒す12の天然温泉など、多くの誇れる宝物があります。

 

 どうか、激しい戦乱の世にあって、自らの理想と大切な人々の幸せのために「義」と「愛」の精神を貫いて「日本人の品格」を守り通した兼続公の波乱万丈の人生を描くドラマに注目いただきますとともに、ぜひとも主人公を生み育てた当市においでいただき、我らが誇る二人の英雄がこの地で何を学び、何を思い感じたかに触れていただければ幸いです。

 

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